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エステサロンの開業開店準備マニュアル

エステサロンの開業開店準備マニュアル

小さなエステサロンを開業して自由に仕事をしたい!エステティシャンとしての技術とアイデアで多くの人を美しくしたい!など、あこがれや夢はあるけれど開店までの手順や方法が分からないことが不安でずっとためらっていた方は多いのではないでしょうか?そこで、サロンのコンセプトづくりからエステ用品の準備、スタッフ採用まで具体的な開業手順が明確になれば、その先にある夢の実現、つまりエステサロンの経営に一歩踏み出すことができるはずです。

エステサロン開業ステップ1<資格取得と届け出>

エステサロンの開業では資格取得と届け出の必要はありませんが、開業届けが必要です。
理美容やまつげエクステ、顔剃り、指圧マッサージ、はり灸などを行うサロンでは国家資格の取得と開業前に保健所への届け出が必要ですが、一般的なエステサロンを含むアロマリラクゼーションやもみほぐし、足つぼ、医療機器を使わない脱毛、ドライヘッドスパ、電動シェーバーによるシェービングといったサロンには国家資格は不要です。
ただし、開業開店して1ヶ月以内に税務署に開業届けの提出が必要で、以降毎年年度末までに確定申告をすることになります。

エステサロン開業ステップ2<テーマ作り>

エステサロン開業をイメージして楽しくサロンテーマをつくりましょう!エステサロンを開業すること、すなわち事業や経営を行う上で、なぜその事業を行うのか?サービスや商品の提供を通して人や社会にどのように役に立ちたいのか?という「夢」や「目標」を明確にすることが大切です。

夢や熱い気持ちをリストアップして気持ちを高めよう!

サロンを開業しよう!独立しよう!と決めた理由には、「自分がこうなりたい」「お客様にこうなっていただきたい」などの強い希望や意志があるはずです。それを具体的にイメージしてワクワクしながらリストアップしてみてください。
具体的にイメージするための項目例として、

  • 動機:サロン開業や独立を決めたきっかけや経験など
  • ターゲット:お客様の年齢層、性別、興味や趣味、悩み事など
  • 強み:技術や設備などで提供できる変化や体験

などからあなたのエステサロンのテーマ(コンセプト)を文章にします。

このテーマづくりが今後のサロン経営においての指針となり、店舗設計やスタッフ採用にも大きく影響してきます。
また、いずれ融資申込みなどの資金調達を行う際には事業計画書の提出が必要となりますが、そこでも事業の目的(コンセプト)を記載することになります。

エステサロン開業ステップ3<エリア探し>

あなたのサロンのテーマに合ったお客様と出会えるエリア(地域)を探しましょう!

あなたがエステサロンを開業したい地域はどこですか?

あなたが開業を希望しているエリアをイメージしてみてください。地元、通勤などで知っている場所、オフィス街、住宅街などサロンテーマで考えた想定顧客の集客条件に適した地域を探したいですね。
駅や町、地域の雰囲気も大切ですが、人口や通行量を国勢調査や乗降客数などの客観的なデータで調べてみることもおすすめします。
<参考リンク>

また、開業希望のエリアを自ら歩いてみて競合となるサロンがどのくらいあるのか、人が集まるスポットがあるか、またイメージダウンさせるような店舗や施設がないかなどの周辺環境もチェックしましょう。

エステサロン開業ステップ4<物件と内装>

エステサロンの出店形態の主な種類は、自宅サロン、シェアサロン、マンションサロン、テナントがあります。
自宅サロンは、ご自宅にお客様をお迎えして施術を行いますので、家賃や交通費などの経費は節約できますが、どうしても生活感が出てしまいます。
小さく初めてお客様の反応を見てみたい場合はシェアサロンも良いかもしれません。
マンションサロンは、エステサロン(事業用)として賃貸契約して開業しますので物件選びが重要なポイントとなります。
テナントは、ショッピングモールや商店街などの商業施設でテナント契約しますが、集客に有利な反面、審査や条件が厳しく初期費用も大きくなりがちです。
開業したい地域を決めたら物件を探しましょう。不動産仲介業者に相談したり、実際に現地を歩いて「テナント募集」や「入居者募集」に記載されている電話番号に連絡するなど、できるだけ多くの物件を内見しましょう。また、不動産仲介業者との相談や内見時には必ずエステサロンを開業したいということを伝えましょう。業者の中には「住居用で契約してこっそりサロンにしている人も多いですよ」と勧められるケースもあります。初期費用なども事業用と比べると安くなるしデザイナーズ物件なども探しやすくなりますが、開業後に物件オーナーから契約違反を指摘されてトラブルとなるケースもあるため注意が必要です。
内見では、水回りや電源設備を必ず確認しレイアウトをイメージします。自分がサロンのお客様になった気持ちでエントランス、間取りや建物内外からの騒音などもしっかりとチェックしておきたいです。

そして、物件までの道順と距離は来店率に影響することを知っておいてください。
美容サロンの予約サイトが行ったアンケートでは、「初めてのサロンで道に迷ってしまった」「目的のサロンまでたどり着けずにあきらめた」という人が全体の半数もいたそうです。
最寄駅などから迷わず安全に来店いただける道順や目印を確認しましょう。一般的には半径500メートから1キロ程度が徒歩で来店可能な距離、自転車なら1キロから2キロメートル範囲と言われます。
こうして希望の物件が見つかったら賃貸保証会社による審査と契約交渉となります。保証会社によっては収入証明を求められたり、追加での連帯保証人が必要となるところもあります。契約交渉については、不動産仲介業者の担当者と信頼関係を築いたうえで敷金や礼金、仲介手数料の減額やフリーレント(入居契約後に無償で使える期間)などを交渉してみても良いと思います。

店舗物件の契約前チェックポイント!

  • 内装工事は可能か? 退居時に原状回復(元通りに直すこと)を前提で了承される場合と、原則不可能なとこもあります。また、内装工事業者を指定される場合もごく希にあります。
  • 電気の契約アンペア数を上げられるのか? エステサロンは美容機器を使用するため一般家庭用の電気量では足りない可能性があります。
  • インターネットはすぐ使えるか? 物件内までインターネットの光回線が敷設されていなければ不動産業者に敷設手配をお願いしましょう。
  • 看板等の設置が可能か? 必要に応じて敷地内の看板設置やビル外壁、窓ガラスへの広告掲示ができるかを確認しましょう。

物件の契約完了後に内装工事が必要な場合は実績のある工事業者に依頼することをおすすめします。
日本政策金融公庫、制度融資や補助金、助成金を申し込む場合には工事の見積書を取得しておいてください。

サロン開業ステップ5<スタッフの募集と採用>

個人サロンとして自分ひとりで開業する方は多いのではないでしょうか。小さく始めることは経営ポリシー・スタイルとして素晴らしいことです。
創業からスタッフを採用する場合には求人サイトを利用して求人募集をおこない面接をして採用する流れが一般的です。求人媒体ではアルバイトから正社員まで募集できますが当然掲載費用がかかります。1週間から月単位の固定料金で募集掲載できるものや、求人ページが閲覧された都度数百円単位で課金されるものなど様々あります。募集原稿も自分で作って投稿するものから担当が取材し原稿を作成してくれる会社もあります。
採用費用をかけられない場合は、身内や知人などの紹介に頼ることになりますが、いずれにしても面接し条件提示して採用、開店前の教育などそれなりの準備期間が必要となります。

労働保険について

労働保険は、政府が管掌(管理、運営)している強制的な保険ですので、原則として労働者を一人でも雇っていれば加入しなければなりません。労働保険の加入手続きは、業種によって異なりますが、農林漁業、建設業以外の業種であれば、概ね労働保険と雇用保険の加入手続きは一度にできます。 また、加入手続きについては専門家でなくても、事業主本人であれば行うことができます。
参考:労働保険の加入について教えてください。(独立行政法人中小企業基盤整備機構)

エステサロン開業ステップ6<商材と備品の購入>

エステサロンの開業までにフェイシャルスチーマーやヒートマットなどの定番エステ機器から痩身機器や脱毛器など各サロンの施術に適した美容機械、エステベッドワゴンなどの備品類、消耗品類、化粧品などサロン運営に必要な商材を選定します。近年では通販による仕入が一般的ですのであまり多くの在庫を確保しなくても大丈夫です。
その他、POSレジやクレジットカード、キャッシュレスなどの会計まわりと防犯対策も必要に応じて検討しましょう。
日本政策金融公庫、制度融資や補助金などを申請する場合には購入を予定している機器や備品の見積書と商品カタログなどの資料を取得しておきましょう。

エステサロン開業ステップ7<集客の準備>

お客様にサロンを知っていただきご来店いただくためにはホームページ、ネット予約、LINEなどのSNS、看板はチラシが必要になります。特にインターネットでの集客は今では必須であり中でもSNSはスマートフォンで手軽にお客様とコミュニケーションがとれる強力な集客ツールとなっています。
多くの方に知られているホットペッパービューティーは予約機能やクーポン、クチコミレビュー機能などがありこちらも強力な集客ツールです。
サロンのホームページで集客につなげるためにはSEOというGoogleなどの検索で上位に表示させるための対策が必要となり開業間もない時期での即効性は薄いですが、継続的に対策を行うことで有料広告に頼らない集客が期待できます。
いずれにしてもそれぞれの費用の相場観を知り、信頼の置ける業者に任せることで本業に集中することができます。

シミュレーションを繰り返す

実際に開店したことを想定して、お客様が広告からあなたのサロンを知って予約し、来店、カウンセリング、施術、会計、お帰り、アフターフォロー、再来店までの流れや対応を繰返しチェックすることで、足りていない商材やスタッフの教育不足を把握して対策することができます。

エステサロン開業ステップ8<開店>

ようこそ
開業おめでとうございます!正式なオープン前に内覧会やプレオープンなどのイベントを開催してみてはどうでしょうか?
そしてあなたの思い描いていたサロン経営がスタートします。
開業して売上を見込む集客を開始した時点から1ヶ月以内に管轄の税務署に出向いて開業届けを提出します。

エステサロンのPRや集客を始める前に、サロン開業にオーナーが知るべき広告表現とは?をご参照ください。

まとめ

エステサロンの開業という夢を実現させるために事前調査や手続きと開業資金の準備が必要なことを知りました。そして順番に行動してみることで夢が一歩一歩現実に近づくと同時に責任という実感が生まれます。
是非このエステサロンの開業開店準備マニュアルを活用していただくことで、多くのお客様に巡り会えるきっかけにしていただければ幸いです。

参考:エステサロンの開業に必要なサロン用品を検討するなら、エステ用品・エステ商材の通販卸サイトの美セラ(ビセラ)