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エステヒートマット、遠赤外線マットの選び方と使い方
ヒートマットの選び方と使い方を詳しく解説します。
ヒートマットには、遠赤外線マット、温熱マット、遠赤外線ドームサウナ、ホットマットなどの種類があり美容と健康産業向けに開発され、エステサロンをはじめ、リラクゼーション、アーユルヴェーダ、整体院などの施設で使用されています。また最近では家庭でヒートマットを使用されることも増えてきました。
お客様にとって、冷えた身体をあたため、日常生活ではなかなか味わえない程の大量の発汗が可能なヒートマットは、サロンでしか経験のできない究極のリラックス体験なのです。
そこで、これからサロンを開業する方やヒートマットを購入しようと検討している方向けに施術目的に合ったヒートマットの選び方をまとめました。

ヒートマットとは?基本の知識

ヒートマットとは、特殊な電熱線がマット内で発熱することで、サウナのように身体を芯から温めることができる温熱機器です。
古くから医療、民間療法、美容の分野において、熱や熱器具を利用して身体を芯から温め、発汗させるという治療や施術が行われてきましたが、医学的にも体温を上げると免疫力が上がると言われているほど、体を温めることの恩恵は非常に大きいのです。

ヒートマットの温熱効果

身体を芯から温め、脂肪や筋肉を柔らかくし、血流を促し代謝を上げるので、施術前にヒートマットを使用することで、その後に行われるハンドマッサージやキャビテーションなどマシンによる効果を飛躍的に上げてくれます。

ボディの痩身を目的とする痩身サロンやブライダルサロンでは、ヒートマットで一気に大量の汗を出してから温まって柔らかくなったセルライトを排出させる施術を行います。
ヒートマットの発汗効果によって、寝ているだけで約300kcal~600kcalのカロリー消費が可能です。
例えば、600kcalというとダイエットを目指す女性の1食あたりの目標摂取カロリーに近い数値です。

また、美容オイルやボディパックなどを塗布した後にヒートマットに入ると、その美容成分の体内への吸収を促進します。

ヒートマットの選び方

ヒートマットの選び方
ヒートマットには、サイズや形状、素材と機能によって使用する目的や使い方、さらに効果も違います。

サイズと形状で選ぶポイント

ヒートマットのタイプ
ヒートマットには、二つ折り・三つ折り、ドームタイプ、敷マットタイプがあります。
二つ折りや三つ折りタイプのヒートマットタイプは、全身を背面と表面からしっかりと温めることができます。また、マットの加熱部分を切り替えたり胸元を開けて足元を中心に温めるということも可能です。
ドームタイプも同様に身体全体を温められて、ドーム内では手足を動かすことができます。
敷マットタイプは、床やマッサージベッドに敷いて身体の一面だけを温めます。

素材と機能性で選ぶポイント

ヒートマットのメーカーや種類によって素材や機能の特徴も変わります。

スタンダードなヒートマット

スタンダードなヒートマットは、二つ折りや三つ折りタイプのヒートマットで電熱線を加熱して温めるマットです。
40℃から75℃程度の温度設定が可能でタイマー機能も付いているため、時間設定をしてしっかりと身体を温めることができます。

遠赤外線マット・遠赤外線ドーム

セラミック糸を織り込んだマットやセラミック板を内部に組み込んだヒートマットからは遠赤外線効果が得られます。
遠赤外線ヒートマットには最高80℃までの高温で温めることができる商品もあるため、身体を心から温める遠赤外線の効果によって発汗させデトックスや痩身効果を目的とするアーユルヴェーダや痩身サロンにおすすめです。

岩盤浴マット・温熱マット

岩盤浴マットと温熱マットは、敷きマットとして使うことが多いため、リラクゼーションサロンやフェイシャルエステに人気です。

部分ケア用マット

足にむくみや冷え性のある方には足専用の温熱ブーツ、ハンドケアには温熱ミットがあります。

更に詳しく:ヒートマットの種類と機能比較はこちら

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施術メニュー別の利用方法

痩身メニュー

ブライダルエステやダイエット専門サロンの痩身メニューでは、身体を温める工程が入っています。
遠赤外線効果のヒートマットなどで身体を芯からしっかり温めることにより、身体の筋肉や脂肪が柔らかくなり、マシンやハンドトリートメントの効果をダイレクトに身体に伝えることができます。
痩身メニューではコースの最初にヒートマットを取り入れるサロンが多いようです。
コースの終わりにもヒートマットを使用することで、有効成分を浸透させたり、少しぬるめの温度でハーブパックをしてリラックスしてもらうことも可能です。
日常生活ではなかなか体験できないレベルの大量発汗は、痩身エステならではの特別な体験です。
つまり、短時間でしっかり発汗させる必要があるため、高温設定が可能で密閉性のあるヒートマットを使用します。
温度は、75℃までの設定機能があれば十分ですが、65℃以下ですと発汗量は期待できません。
マットのタイプは二つ折りタイプよりは三つ折りタイプのほうが密閉性はありますが、パラフィンシートで体をしっかりラップすることで発汗に十分な温度と湿度を得ることができます。
※パラフィンシートとはビニール製の半透明シートで、身体をラッピングすることで発汗性を高めたり美容成分を浸透させる効果があります。

手順と注意点

  1. ヒートマットに入る前に水分補給を多めにします。発汗を促すために熱い飲み物やショウガなどの発汗作用のある飲み物がオススメです。
  2. 背中に熱が直接伝わらないよう、ヒートマットに薄手のタオルを敷き、お客様の体をパラフィンシートで包んでからヒートマットに寝かせます。
  3. 温度設定を70℃から75℃にして、タイマー機能がある場合は40分程度に設定します。
    途中で温度、発汗状況や体調を確認し、時間調整をしてください。
  4. ヒートマットから出た後は、しっかりと汗を拭き取り、痩身マッサージやマシンでの施術に移ります。

注意:肌との密着度が高いため、低温やけどに注意してください。また、高温で発汗させるため、お客様の体調の変化に注意してください。

デトックスメニュー

エステサロンやアーユルヴェーダのデトックスメニューでは、デトックスのためのハーブやオイルを身体に浸透させつつ、じっくりと汗を出させる遠赤外線ドームサウナがオススメ。
※デトックスとは、体を深部から温め、脂肪や体内の老廃物を汗と一緒に排出することです。
ヒートマットに入る前にハンドによるリンパドレナージュやカッサマッサージ、カッピングなどを行うと効果的です。

手順と注意点

  1. デトックスを目的としたハーブティーなどを飲み、水分補給を十分行ってください。
  2. ハーブボールやアーユルヴェーダオイルを体に塗布しつつ適度なマッサージ、リンパケアを行います。
    アーユルヴェーダでは伝統的な処方やサロン独自の手順があります。
  3. ドームサウナ内にタオルを敷き、お客様の首から上を外に出した状態で寝かせます。
  4. 温度設定を70℃から75℃にして、タイマー機能がある場合は40分程度に設定します。
    途中で温度、発汗状況や体調を確認し、時間調整をしてください。
  5. ドームサウナから出た後は、タオルで体を拭くかシャワーで流します。

注意:ハーブを使い、高温で発汗させるため、お客様の体調の変化に注意してください。

リラクゼーションメニュー

エステやマッサージサロンのリラクゼーションメニューでは、適度な温度で冷えた身体を温め、マッサージによる肌への刺激を和らげます。
選ぶヒートマットは身動きの取れない包み込むタイプよりも、ある程度身動きのとれるドーム型や、ホットカーペットのようなイメージのマットタイプなどでリラックスしながらじっくり身体を温めれば、心地よい温かさ・発汗とともに、施術の効果を最大限に発揮できます。
また、低めの温度のマットタイプの上でマッサージを行ったり、コース終わりにオプションとして岩盤浴やサウナとして使用することも可能です。
リラックス効果を高めるため、アロマをブレンドしたマッサージオイルを使用するのも良いでしょう。
オイルを使うマッサージの場合は、マットにオイルが付着しないようバラフィンシートやタオルを敷いてください。

手順と注意点

  1. ベッドや床に敷くタイプのヒートマットを使用します。
  2. ヒートマットの上にタオルシーツなどを敷きます。
  3. 温まるまでに多少時間がかかるため、お客様をお迎えする前に電源を入れておきましょう。
  4. 温度設定は50℃前後のお好みで設定します。

フェイシャルメニュー

フェイススチーマーなどで毛穴を開き施術することもありますが、ヒートマットを使用し、毛穴を開くだけではなく異なる汗腺からしっかりと発汗を行うことで、老廃物除去による美肌効果が感じられます。
また、顔だけと侮るなかれ、体調によってお肌の調子がかわるので、身体を芯からしっかりあたためることにより、肌質(体質)改善のお手伝いをしてくれます。
フェイシャルエステでは初めにクレンジングを行うことがほとんどですので(ノーメイクの場合でも)、コースの初めにヒートマットを取り入れるサロンが多いようです。
※メイクをされている方は汗による化粧崩れの不快感を防ぐ為に、軽くオフしてからヒートマットを使用しましょう。

部分ケアのメニュー

サロンのメインの施術のオプションやサービスの一環として部分用ヒートマットが使用されることが多いです。
例えば、ネイルメニューの施術前後などに、美容成分の入ったクリームや保湿剤を塗り、ビニール手袋などをしてからミトンのようなミットタイプのヒートマットに入れ、温めることで美容成分を浸透させ、血行が良くなることで肌のトーンも明るくなり美肌効果が期待できます。
フット用はリフレクソロジー前の足湯代わりなどにも使用されます。
部分用ヒートマットは場所を取らず気軽に使用できるので、簡単にサロンメニューを充実させることができます。
理美容ヘアサロンやまつげエクステサロン、整体治療院などでの施術前やオプションメニューとしても活用できますね。

ヒートマットのメンテナンス方法

ヒートマットのお手入れ方法は、メーカーや種類によって異なります。原則として各製品に付属の取り扱い説明書をよく読み、指示に従ってください

使い終わった後は、清潔な状態を保ちましょう

使い終わったヒートマットの内側は、汗やオイルなどが付着していますので、キッチンペーパーやタオルなどでふき掃除をしましょう。
特に、オイルやクリームの油分はマットに浸透しやすく、そのまま放置するとマットの変色や劣化が早まり、場合によっては、加熱温度が設定以上に高くなる恐れがあります。
ヒートマットの種類には、防水タイプと非防水がありますが、いずれも電気製品ですので、水洗いはできません。
防水タイプは、汗などの水分を通さない素材を使用していますが、オイルなどの油分は水よりも浸透率が高いため、放置せずこまめにふき取りましょう。

保管方法

折りたたみ収納する場合は、各メーカー指定のたたみ方をしてください。
マット内部には、熱を発生する電熱線が通っています。過度な圧力で折りまげたりすると電熱線が断線する恐れがあります。

使う際の注意点

・使用後にケーブルを引っ張ってコンセントを抜いたり、ケーブルが足に引っかかることで断線または、コネクター部分の故障につながります。
・業務用の機械は、一般的に家庭用の機械よりも出力が高くなりますので、延長ケーブルの使用やタコ足配線でのご使用はできません。延長ケーブルや電源タップとの相性により動作に不具合がでたり、機械の故障の原因となります。

コントローラー(設定機器)の故障と注意

ヒートマットには通常、温度やタイマーを設定するコントローラー(設定機器)が付属しています。
コントローラーは、精密機械です。物理的な衝撃だけでなく、電磁波干渉により制御回路が故障する場合がございます。
特に、近年、多くのサロン様が導入している、キャビテーションやEMSなどの高周波エステ機器とヒートマットの同時使用は基本的に推奨しておりません
同時使用する場合は、高周波機器の影響を受けにくい「電磁波カットタイプのヒートマット」をご使用ください。
また、高周波機器と併用する場合、電流が干渉して動作に影響が出る場合がございますので、同一の電源コンセントの使用はおやめください。
また、ご使用の際はアース線をつなぎ、他の高周波系機器と近い位置でのヒートマットとの同時使用を避け、使用していないときはコンセントを抜いておきましょう。

ヒートマット購入後のよくある質問Q&A

Q:電源ケーブルにゆるみはありませんか?

A:マットとコントローラーを繋ぐケーブルやコネクター、またコンセントに挿した電源ケーブルにゆるみがないか確認してください。ケーブルはしっかりと奥まで差し込みます。

Q:長時間の連続使用をしていませんか?

A:コントローラーは精密機械です。長時間稼働し続けているとオーバーヒートして動作に影響が出る場合があります。調子が悪い時は、電源を落とし、少し時間を置いて(クールダウンして)から再度使用してください。また、使用していないときはコンセントを抜いておきましょう。

Q:近くで高周波機器を使用していませんか?

A:高周波機器などが発する電磁波干渉により、ヒートマットの動作に影響が出る場合があります。

まとめ

ヒートマットの選び方と使い方についてご説明しましたが、いかがでしょうか?
最近では3万円台から購入できる格安商品もでており、サービスメニューにヒートマットを取り入れるサロンもおおくなりました。
低価格のヒートマットの購入を検討している場合は、耐久期間が短いことを想定して複数枚を購入し、順番に使い回ししていくなどの工夫が必要かもしれません。
また、電子制御しているヒートマットは、付近で大型の美容機器から出される干渉電波が影響して不具合を起こす可能性もあります。各メーカーからは、同一コンセントでの大型美容機器との同一使用、延長コード等によるタコ足配線での電源使用、過度な連続使用が不具合や故障の原因として注意するようアドバイスしています。
結果が求められるプロの施術において、サービス目的に合ったヒートマットをお選びください。

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