施術ベッドは業種で選ぶ|エステ・整体・マツエク・ヘッドスパ・オイル施術それぞれの正解

施術ベッドは業種で選ぶ|エステ・整体・マツエク・ヘッドスパ・オイル施術それぞれの正解
施術ベッドに「どのサロンにも合う1台」はありません。エステで評価の高いベッドが整体では使いにくく、整体で扱いやすいベッドはフェイシャルには硬すぎる、ということが普通に起こります。
理由ははっきりしていて、業種によってお客様が乗っている時間、施術者が力をかける方向、施術者が立つのか座るのかが違うからです。この記事では業種別に、優先して見るべき条件を整理します。まず全体像から見てください。
幅・長さ・高さの決め方の基本はエステベッド・施術ベッドの選び方完全ガイドで解説しています。ここでは業種別に絞り込みます。
業種別・重視する条件の一覧
| 業種・施術 | 推奨する幅 | 高さの考え方 | クッション | フェイスホール |
|---|---|---|---|---|
| フェイシャル・エステ | 75cm前後 | 座って施術できる高さ | 低反発 | 無孔でも可 |
| ボディ・アロマ | 75〜80cm | 立って施術できる高さ | 低反発 | 有孔が望ましい |
| 指圧・整体・スポーツケア | 63〜70cm | 低め(45〜65cm) | ハードフォーム | 有孔 |
| アイラッシュ・マツエク | 75〜80cm | 座って手元が安定する高さ | 低反発 | 無孔でも可 |
| ヘッドスパ | 70〜75cm | 座って施術できる高さ | 低反発 | 無孔+リクライニング |
| オイル・アーユルヴェーダ | 80cm | 立って施術できる高さ | 耐油仕様が最優先 | 無孔+液体漏れガード |
| 出張・訪問 | 63〜75cm | 現場に合わせて可変 | 軽さを優先 | 施術内容による |
フェイシャル・エステ
お客様はあおむけのまま60分から90分ほとんど動きません。この条件で効くのはクッションの沈み方です。低反発クッションは体の凹凸に沿って沈み、腰やかかとの一点に体重が集中するのを防ぎます。「施術中に眠ってしまった」という感想が出るサロンは、ほぼ例外なく低反発を使っています。
幅は75cm前後が扱いやすい範囲です。狭いとお客様が腕の置き場に困り、広すぎると施術者が顔まで手を伸ばしにくくなります。フォンタナでは、低反発シフォンクッション3層(約7.5cm)を備えたベネチア30が幅75cm・長さ182cmでこの条件に当てはまります。
施術者が座って行う場面が多いなら、高さは低めに設定します。フェイシャルとボディを一人で両方こなすサロンでは、施術の途中で高さを変えられる電動昇降が効いてきます。
候補:ベネチア30(幅75cm・低反発・無孔)/フィレンツェ32(幅80cm・電動昇降・低反発)
ボディ・アロマトリートメント
うつ伏せの時間が長く、施術者は立って全身を流します。ここで見るべきは幅と長さ、そしてフェイスホールです。
幅は75〜80cm。ボディでは腕を体側から少し離した姿勢になるため、フェイシャルより余裕が要ります。身長の高いお客様が多いサロンでは、長さ192cmのロングタイプを選ぶと足がはみ出しません。フォンタナではベネチアフェイスホール-L(長さ192cm・幅75cm・有孔)とプリモフェイスホール-L(長さ192cm・幅70cm・有孔)がこの条件に該当します。
高さは施術者が立ったまま背中に体重を乗せられる位置に合わせます。折りたたみモデルは60〜85cmの範囲で8〜9段階に調整できるため、施術者の身長に合わせて一度決めてしまえば問題ありません。
候補:ベネチアフェイスホール-L(長さ192cm・有孔・低反発)/ベネチア32(幅80cm・低反発)
指圧・整体・スポーツケア
この分野だけは、他の業種と条件が正反対になります。柔らかいクッションは邪魔になります。
施術者が上から体重をかけたとき、低反発クッションでは力がクッションに吸収され、必要な深さまで届きません。整体・指圧向けにはハードフォームのクッションが使われます。フォンタナのスポーツシリーズ(プリモスポーツ25・28、ベネチアスポーツ)がこれに当たります。
高さも下げます。スポーツシリーズは約45〜65cmを7段階で調整でき、施術者が体重を真上から乗せられる位置に合わせられます。60cmを超えるベッドで指圧を行うと、腕だけで押すことになり手首と肩を痛めます。
幅は63〜70cmと狭めが正解です。狭いほど施術者が体をお客様の真上に持ってこられ、力が素直に伝わります。プリモスポーツ25が幅63cm、プリモスポーツ28が幅70cmです。
候補:プリモスポーツ25(幅63cm・ロータイプ・有孔)/プリモスポーツ28(幅70cm・ロータイプ・有孔)/整体ベッドの一覧を見る
アイラッシュ・まつげエクステ
マツエクは施術者が座り、手元が数センチ単位で安定していなければならないという点で特殊です。
施術者は椅子に座り、肘や手首をどこかに預けながら2時間近く細かい作業を続けます。ベッドが高すぎると肩が上がり、低すぎると背中が丸まります。数センチの差が施術の質と施術者の消耗に直結するため、高さを細かく合わせられることの価値がどの業種より大きい分野です。
この点で電動昇降ベッドは相性が良く、施術者が交代しても数十秒で合わせ直せます。フォンタナのフィレンツェシリーズはフットペダルで操作するため、手にツイーザーを持ったままでも高さを変えられます。
お客様側の条件も見逃せません。あおむけで2時間動かない施術なので、腰への負担を減らす低反発クッションが効きます。フェイスホールは使わないため無孔でも問題ありません。
候補:フィレンツェ32(幅80cm・電動昇降・低反発)/マツエクベッドの一覧を見る
ヘッドスパ
ヘッドスパで必要なのは枕元のスペースと、上体を起こせる機能です。
施術者はお客様の頭側に座り、頭部を抱えるように手を入れます。ベッドの頭側に施術者の膝と椅子が入る余裕がなければ、無理な前傾姿勢が続きます。ベッドを壁につけて設置しないこと、頭側に50cm以上の余白を確保することが前提になります。
リクライニング機能があると、シャンプーや炭酸泉を使う工程、施術後に起き上がる場面で扱いやすくなります。フォンタナではリビエラチルト28が最大60度・10段階、ベネチアチルトフェイスホールとプリモチルトフェイスホールがリクライニングに対応しています。
ヘッドスパで使う商材についてはヘッドスパ用品|美容室・リラクゼーションヘッドスパのおすすめ商品もあわせてご覧ください。
候補:リビエラチルト28(リクライニング最大60度・10段階)/ベネチアチルトフェイスホール(低反発・リクライニング)
オイルトリートメント・アーユルヴェーダ・ロミロミ
オイルを大量に使う施術では、幅や高さより先にオイルがどこへ行くかを考える必要があります。
通常のベッドで大量のオイルを使うと、生地の縫い目やクッションの継ぎ目から内部に染み込みます。染み込んだオイルは酸化してにおいの原因になり、生地の劣化も早めます。シロダーラのようにオイルを流し続ける施術では、この差が数か月で表面化します。
フォンタナのアーユルベーダ32は、この用途のために設計されたモデルです。マットの縁に液体漏れガードがあり、オイルが流れる方向を作れる特殊なクッション構造になっています。さらに耐油性のベッドカバー(オイルプルーフカバー)が付属し、ベッド本体をオイルから守ります。サイズは長さ192cm・幅80cmで、全身にオイルを使う施術に必要な余裕があります。
オイルの種類や選び方についてはバリニーズオイルとは?6つのブレンドで選ぶ、サロン導入完全ガイド、マッサージ・オイルマッサージの種類と効果もご覧ください。
候補:アーユルベーダ32(長さ192cm・幅80cm・耐油カバー付き)
出張・訪問施術
持ち運ぶ前提なら、判断基準は重量と設置の速さにほぼ絞られます。
木製フレームの折りたたみベッドは14〜18kg。1日1件なら運べますが、1日に複数件を回ると負担になります。アルミフレームのモデルはここが軽く、フォンタナのクアトロ25が約9.8kg、ベリーニ30が約11kgです。どちらもキャリーバッグが付属します。
現場ごとに床の状況や施術内容が変わるため、高さを短時間で変えられることも効きます。クアトロ25はプッシュボタンによるワンタッチ式で、幅63cm・高さ約52〜66cmを6段階で切り替えられます。狭い部屋やベッドを置くスペースが限られる訪問先では、幅63cmという寸法自体が利点になります。
ゆったり施術したい場合は幅75cmのベリーニ30。軽さと広さのどちらを取るかで選び分けてください。
候補:クアトロ25(約9.8kg・幅63cm・アルミ)/ベリーニ30(約11kg・幅75cm・アルミ)
複数のメニューを持つサロンはどうするか
「フェイシャルもボディも整体もやる」というサロンは珍しくありません。この場合の考え方は2つです。
1台で対応するなら、売上構成比の高いメニューに合わせる
売上の6割がフェイシャルなら、フェイシャルの条件で選びます。残り4割で多少やりにくくても、主力メニューの質を落とすほうが損失は大きくなります。判断に迷ったら、メニュー別の売上比率を出してから決めてください。
整体を含むなら、原則2台に分ける
整体と他の施術は、クッションの硬さも高さも要求が逆です。1台で兼ねるのは無理があります。整体向けにはロータイプのスポーツシリーズを45,000円前後で追加できるため、施術の質を優先するなら分けたほうが結果的に効率的です。
モデルごとの幅・長さ・クッション・フェイスホールの有無を一覧で比べたい方は、フォンタナベッド全25種の比較・選び方ガイドに施術別の適合表を掲載しています。
まとめ
業種ごとに条件を整理すると、次のようになります。
- お客様が動かない時間が長い施術(フェイシャル、マツエク)は低反発
- 施術者が上から圧をかける施術(指圧、整体)はハードフォームと低い高さ
- うつ伏せが長い施術(ボディ、アロマ)は有孔と長さ
- 施術者が座る施術(マツエク、ヘッドスパ)は高さを細かく合わせられること
- オイルを大量に使う施術は耐油仕様
- 持ち運ぶなら重量
自分のサロンの主力メニューがどれに当たるかを決めれば、候補は2〜3モデルに絞れます。判断に迷われる場合は、施術内容と施術者の身長をお知らせいただければ、卸としてお使いいただいている実例をふまえてご提案します。
Bisella(美セラ)からのお知らせ
美セラはサロン・治療院・美容室向けの卸サイトです。フォンタナのベッドは電動・折りたたみあわせて25モデル。卸価格は会員登録後、ログインいただくと表示されます。