ホットストーンの効果とホットストーンマッサージ
ホットストーンとは、多くのエステサロンやリラクゼーションスパなどの施術で使用されている人気のマッサージ用品で、ホットストーンマッサージ、ホットストーンセラピー(ホットストーントリートメント)と呼ばれます。
人気の秘密はマッサージやボディトリートメントに石(ストーン)を使うことです。
適度に温まったストーンからじんわりと熱さが体の奥まで伝わり、極上のリラックス効果が得られます。
さらに、石を体に乗せるという非日常的な演出効果もあります。
また、サロンにとって重要なのが簡単に使えることです。
ストーンの購入コストが低くトレーニング期間も短いため、どんなサロンでも簡単にサービスメニューとして取り入れることができます。
そこでホットストーンマッサージの効果とホットストーンの使い方をまとめました。
ホットストーンマッサージの歴史とホットストーンとは
目次
ホットストーンマッサージ、ホットストーンセラピー(ホットストーントリートメント)の歴史
ホットストーンセラピーの歴史は古く、5千年以上前にインドで筋肉の緊張や痛みを和らげるために使われたのが発祥と言われています。
その後中国では、熱したストーンをある特定の配置で身体の上に置いて内蔵の機能を高めるための治療に使用されました。
そして西側諸国からネイティブアメリカンに伝わり全身のリラクゼーションや民間療法に使われたことが現代のストーンマッサージセラピーの元となったようです。
ホットストーンに使われる玄武岩とは?
ホットストーンセラピーに使われる石は玄武岩を磨いた様々な大きさのものを使用します。
苦鉄質(くてつしつ)
火山岩の一種。深成岩の斑れい岩に対応する。
火成岩は全岩化学組成(特にSiO2の重量%)で分類され、そのうち玄武岩はSiO2が45 – 52%で斑状組織を有するもの。斑晶は肉眼で見えないほど小さい場合もある。肉眼での色は黒っぽいことが多いが、ものによっては灰色に見えることもあり、また含まれる鉄分の酸化によって赤や紫色のこともある。
出典:ウィキペディア
玄武岩は鉄分が含まれているため、熱を長時間保持することができて微弱な磁気と遠赤外線効果が得られます。
ホットストーンの購入は美セラ
ホットストーンマッサージで期待できる効果
ホットストーンは50℃前後に温めた玄武岩をストーンマッサージに使用することで、石から出る遠赤外線効果が筋肉をほぐし、新陳代謝を高めます。
その効果はオールハンドのトリートメントの効果を3~7倍に高めるとも言われています。
温泉入浴後のように血液とリンパの流れを促進し、ストレスや筋肉疲労を緩和 自己治癒力を高める事の出来るトリートメントです。
自然の素材を使用している為アレルギーや拒否反応を起こす事が無く 安全で治癒効果が高いとされています。
つまり、ホットストーンとマッサージオイルを併用することで以下のような効果が期待できます。
- 筋肉の深い部分まで凝りをほぐすことができスッキリする
- 血行とリンパの流れが改善される
- 新陳代謝がよくなる
- 免疫力と自然治癒力を高める
- 心身共に深いリラクゼーションが得られる
- ストレス解消
- 体内に溜まった老廃物を排出する
- 美容効果が高い
- 筋肉をリラックスさせ関節を緩める
- 生理不順、腰痛、むくみ、冷え性、不眠症、便秘、頭痛の改善
- ストーンを冷やした「コールドストーンセラピー」は炎症を抑えたり神経システムを刺激する
マッサージの方法については以下の記事も参考にしてみてください。
マッサージで使う「キャリアオイルの種類と選び方、使い方」
ホットストーンの使い方
ホットストーンセラピーでは適度に温めた玄武岩を身体の要所に置いたり、ストーンでツボを押して刺激する使い方があります。
ホットストーンの温め方はストーンウォーマーという専用の加熱器具を使い熱したお湯でストーンを温めます。
その他の温め方としてはホットキャビなどのタオルウォーマーの中に入れて温める方法もあります。
一般的なホットストーンの使い方は、背骨や腹部・胸・顔・手のひらや脚に乗せたり足指の間に挟んだりします。
マッサージとホットストーンを併用することでお客様は確かな効果を実感できるため、メニューに入れておきたい施術方法です。
さらに、痛みやコリがつらいお客様に向けてコールドストーンセラピーを追加オプションで設定することもおすすめします。
ホットストーンは施術目的やサービス内容に応じて適した大きさのストーンを購入しましょう。
ストーンウォーマーなど安全な加熱器具を購入して器具を正しく使い、加熱したストーンの温度が適切かどうか必ずチェックすることをサロンスタッフ全員にトレーニングしましょう。お客様がホットストーンセラピーを安心して受けられるようにサロンスタッフは「ホットストーンを身体のどの部分に乗せるのか」や「実感と効果」を説明できることが重要です。
個人の方向け美容用品消耗品などは
ホットストーンに関連したおススメ商品
全身トリートメントに適した大小ホットストーンのセットやマッサージカッサ(かっさ)などはリラクゼーションサロンやアジアンマッサージ店でも人気のアイテムです。
ホットストーンセラピーで注意すべきこと
人気があり良い効果を出しやすいストーンセラピーですが、必ずしも全てのお客様に適しているとは言えません。
人によってはマッサージやホットストーンマッサージを行うべきではない場合もあります。
次のケースは注意しましょう。
- 肌に擦り傷、切り傷、日焼け、静脈瘤がある人。キズや炎症を更に広げ、場合によりマッサージオイルやストーンから感染症を引き起こすことも考えられます。
- かぜやインフルエンザ、熱がある人。菌を増殖させ発熱のコントロールが難しくなるかもしれません。また、ホットストーンが心地よく感じられず不快に思えるかもしれません。
- 心臓病の人。心臓病によるむくみや血管の浮き上がりがある場合はマッサージが逆効果になります。
- 糖尿病の人。糖尿病の人は手足の感覚が弱くなっています。マッサージで過度な圧力をかけてしまったり、ホットストーンで低温火傷を与えないようにしましょう。
- 飲酒や強めの薬を飲んでいる人。ホットストーンマッサージにより血流が高まりめまいや気分が悪くなる人がいます。
- 妊娠中の人。産前産後ケアのためのマッサージは多くの妊婦にとってリラックス効果が高いのですが、専門家のなかにはホットストーンの使用を懸念する人もいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ホットストーンマッサージは安全で高いリラックス効果を期待できます。
だからこそホットストーンの正しい使い方をしかりと学びましょう。
お客様の体調をヒアリングし、皮膚の様子をしっかりと観察し施術中のマッサージの強さやストーンが熱すぎないかどうかをこまめに確認してゆくことが大切です。
つまり、お客様との信頼関係を保つ努力が本当のヒーリングやリラクゼーションにつながるのです。