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ネイルサロンの開業準備マニュアル

ネイルサロンの開業準備マニュアル

ネイルサロンの開業を考えている方や開業して間もない方へ、開業に必要な届け出やネイル用品の仕入れなど
成功への一歩を踏み出すための準備手順や注意点をご紹介します。ネイルサロンの経営は魅力的ですが、しっかりとした計画と準備が必要です。
以下は、ネイルサロンを開業する際のステップについての要点です。

1: 立地選び

開業の第一歩は、店舗の立地選びから始まります。
※立地選びが終わっている方や自宅で開業する方は<2. 資格と届け出>へお進みください。

立地選びには大きく分けて、3つの視点が必要です。

①ターゲットとする顧客層の生活圏内にあるか

来てほしいお客様が例えば、

主婦層であれば、住宅地やスーパーマーケットの近く

働く女性であれば、オフィス街や駅周辺

大学生であれば、女子学生の数が多い大学の周辺など

普段から意識してもらえるような場所に構えることが大切です。

②競合店舗との関係

同じエリアにネイルサロンが集まっている場所は集客力がある一方で、競争が激しい傾向があります。
この後ご紹介する「3. ネイルサービスの特徴と対象顧客の選定」によって開業直後のスタートダッシュが変わってくるため、ぜひ最後までお読みください。

③家賃の負担

家賃については、お客様が多く訪れるエリアほど家賃が高い傾向にあります。集客力があるエリアほど高くなりやすいため、自身の経験・予算・事業の見通しなどを考慮して立地の選定をしましょう。

自宅で開業し、のちに移転する方もいらっしゃいます。もちろん、ずっと自宅をサロンにする方もいらっしゃいますので、自分に合った形で事業をスタートさせることが重要です。

また、駅や町、地域の雰囲気も大切ですが、人口や通行量を国勢調査や乗降客数などの客観的なデータで調べてみることもおすすめです。

<参考リンク>

街並み

2. 資格と届け出

ネイルサロンを開業するためには、特に”資格”は必要ありません。年齢・性別に関係なく、資格も必要ない点は、ネイルサロンを開業する一番のメリットと言えるでしょう。ご自身でネイルの技術を磨き、お客様に満足していただくサービスを提供することが最も大切です。

なお、開業のための資格は必要ありませんが、ネイリストの方を対象とした検定試験があります。例えば「ネイリスト技能検定試験」や「JNAジェルネイル技能検定試験」、「JNA認定ネイルサロン衛生管理士」です。これらの資格があることでお客様に価値を提供できるというアピールになることもあるので、興味のある方は勉強してみるのもおすすめです。

また、ネイルサロンの”開業”には、開業届けが必要です。

開業・開店して1ヶ月以内に税務署に開業届けの提出が必要で、以降毎年年度末までに確定申告をすることになるので、忘れず行いましょう。

 

3. ネイルサービスの特徴と対象顧客の選定

ネイルサロンを開くときに大切なことは、どんなサービスを提供するのか、そしてそのサービスを誰に向けて提供するのかをはっきりさせることです。これはビジネスがうまくいくかどうかに直接関わる大切なポイントです。

まず最初に、自分のサロンがどんなネイルサービスを提供するのかを考えてみましょう。「シンプルできれいなデザイン」「流行りのデザイン」「リラクゼーションを重視したサービス」など、自分のサロンがどんな特徴を持つのかを決めると良いでしょう。それがはっきりしていれば、お客様にも自分のサロンを分かりやすく伝えることができます。

また、ネイルアートだけでなく、ハンドマッサージやパラフィンパックなど、ネイルケアに関連するサービスも考えてみてはいかがでしょうか。これらもサービスの特徴になりますし、自分だけのオリジナルなサービスを提供できます。

次に考えるべきは、自分のサービスを受けたいと思うであろう人たち、つまり対象となるお客様を選ぶことです。ターゲットとするお客様を「若い女性」「働く女性」「主婦」のように年齢や職業で選ぶこともありますし、「オシャレが好きな人」や「自分らしさを大切にする人」のように、生活のスタイルや価値観で選ぶこともできます。

お客様が何を求めているのかを理解し、そのニーズに合ったサービスを提供することで、満足度を高めることができます。また、対象とする顧客層がはっきりしていると、広告やPRの際にも効果的にアプローチできます。

具体的には、SNSを活用した情報発信や、ターゲットに合わせたコンテンツの作成などが考えられます。例えば、若い女性に向けては流行のネイルデザインや季節のテーマを取り入れたアイデアを発信し、主婦層に向けては家事をしてもネイルが長持ちするケア方法などを提案するなどです。

 

4. ネイルサロン競合調査

立地の候補がいくつか上がったら、次はその地域にどんなネイルサロンがあるかを調べることです。
ネイルサロン開業における競合調査は、自分のサロンがどれくらいの人に、どれくらいの単価で認知・利用してもらえる可能性があるかを理解するための重要なステップです。
同じエリアの競合他社のサービス内容、価格設定、マーケティング戦略(立地の良い場所で看板などのアナログな方法で集客しているのか、大手のプラットフォームを使い、Webで集客しているのかなど)などを調査し、自分のサロンが提供する独自の価値を明確にしましょう。
最も有効な戦略は実際に競合他社のサービスを受けてみることです。
競合との差別化を図ることで、お客様に選ばれるサロンになるための戦略を立てることができます。

 

5. 設備と備品の準備

ネイルサロンの開業までに、ネイルドリル、UVライト、エアブラシなどの定番ネイル機器から、ネイルアート用の装飾品、ジェルネイルやアクリルネイル用の材料など、各サロンの施術に適した美容機械と商材を選びます。近年では通販による仕入れが一般的で、あまり多くの在庫を確保しなくても大丈夫です。

その他、POSレジやクレジットカード、キャッシュレスなどの会計周りと防犯対策も必要に応じて検討しましょう。ネイルテーブル、快適なネイル椅子ネイルサロン用収納ワゴンなどの備品類も忘れずに。

日本政策金融公庫、制度融資や補助金などを申請する場合には、購入を予定している機器や備品の見積書と商品カタログなどの資料を取得しておきましょう。ネイルサロン開業には、専門の技術だけでなく、適切な設備と商材の準備が成功への基盤となります。

ネイルサロンを開業しよう

 

6. ネイルサロンの集客準備

ネイルサロンの集客においては、資金面からどれくらいの期間でどれくらい売上を目標にするかなど、ご自身の目標に合わせて、表の集客施策を実施していくことが大切です。

効果について集客方法
早い・高額有料広告(Google Adsなど)、インフルエンサーとのコラボレーション、高額なプロモーション活動
早い・低額SNS投稿、タイムセール、初回割引クーポン、友達紹介プログラム
遅い・高額SEO対策、ブランドイメージ構築、長期的なコンテンツマーケティング、高品質なウェブサイト構築
遅い・低額ブログ投稿、顧客レビューの収集、地域コミュニティへの参加、口コミサイトへの登録

※効果については、リソースや施策により必ずしも表通りにはならないことがあります

 

表のうちのどれか1つだけではなく、長期的にはホームページのSEO対策やコンテンツマーケティング(記事やコラムなど)、短期的にはチラシなどでの初回割引クーポンというように長期と短期の施策を組み合わせることが安定したサロン運営につながります。

また、サロンを開業する地域によっては、Webから集客するよりも紹介制度や看板などアナログな集客方法が強いこともあります。
地域や資金、目標などから集客施策を実施していきましょう。

いずれにしてもそれぞれの費用の相場観を知り、信頼の置ける業者に任せることで本業に集中することも1つの方法です。

 

7. 開店

開業おめでとうございます!正式なオープン前に内覧会やプレオープンなどのイベントを開催してみてはどうでしょうか?
チラシなどで告知してみてもいいと思います。

また、開業して売上を見込む集客を開始した時点から1ヶ月以内に管轄の税務署に出向いて開業届けを提出する必要があります。

エステサロンのPRや集客を始める前に、サロン開業にオーナーが知るべき広告表現とは?をご参照ください。

 

まとめ

この記事では、ネイルサロンの開業という目標を実現させるために事前調査や手続きや集客などについてお伝えしました。
やることがとても多いように感じますが、ひとつずつ行動してみることであなたのネイルサロンが理想に近づき、お客様に喜んでもらえるようになっていきます。
是非このエステサロンの開業開店準備マニュアルを活用していただくことで、多くのお客様に巡り会えるきっかけにしていただければ幸いです。

 

参考:ネイルサロン開業に必要なサロン用品が揃うオススメの通販卸サイトの美セラ(ビセラ)