アーユルヴェーダを取入れたエステサロンやリラクゼーションマッサージは近年、ヨガブームの影響もあり人気が高まっています。
そこで、エステサロンやリラクゼーションサロンがアーユルヴェーダオイルを使ったメニューを導入するにあたって知っておきたい基礎知識をまとめました。
目次
アーユルヴェーダオイルとは
アーユルヴェーダとは、インドで生まれた伝統医学であり、古代から続く民間療法です。アーユルヴェーダの目的は、身体、心、精神のバランスを取り、健康を維持することであり、自然界から得られる植物、ハーブ、ミネラル、およびその他の天然成分を使用して病気の治療と予防に役立てることです。
アーユルヴェーダの日本における歴史は、紀元6世紀の仏教伝来まで遡る。仏教が伝来した時、アーユルヴェーダは仏教医学として日本に伝えられたのであった。それ以来、日本人はインドの習慣をとりいれてきた。その中には、アーユルヴェーダやヨーガの習慣もある。また、日本語で旦那とか世話などという言葉は、そのころに伝えられたサンスクリット語に由来したものと考えられる。江戸時代に、日本の南方諸島ではインドから伝えれたオイルマッサージが行われていたという。
参考:内閣府認証 NPO法人 日本アーユルヴェーダ協会
アーユルヴェーダオイルは、天然成分から作られた精油と、植物油から作られたキャリアオイルを混合して作られます。これにより、身体に必要な栄養素を補充し、身体の健康を改善することができます。
アーユルヴェーダオイルは、様々な種類があり、それぞれの種類によって独自の効能があります。例えば、ブラフミオイルは、ストレスや不安を軽減する効果があり、シャタバリオイルは、女性の健康に良いとされています。また、ニームオイルは、肌のトラブルを解消する効果があるとされています。
アーユルヴェーダオイルは、多くの場合、マッサージオイルとして使用されます。マッサージによって、筋肉をほぐし、血液循環を改善し、緊張を解消することができます。また、アーユルヴェーダオイルは、アロマテラピーとしても使用されます。アロマテラピーは、香りによる心身の癒しを目的とするもので、アーユルヴェーダオイルは、その香りによってリラックス効果をもたらします。
アーユルヴェーダに使うキャリアオイルの種類
アーユルヴェーダオイルを作るためにブレンドするキャリアオイルの種類は多数ありますが、代表的なものは以下のとおりです。
- ココナッツオイル
- オリーブオイル
- アーモンドオイル
- ホホバオイル
- グレープシードオイル
- シアバターオイル
- キャスターオイル
- サフラワーオイル
- セサミオイル
- ヒマシ油
それぞれのオイルには異なる特性があり、アーユルヴェーダではその特性を利用して様々な健康や美容の目的に使われます。例えば、ココナッツオイルは、体内の炎症を抑えたり、脳機能を改善するとされています。オリーブオイルは抗酸化作用があるためアンチエイジング効果が期待されます。また、ホホバオイルは肌に浸透しやすく保湿効果が高いため、アトピー性皮膚炎の治療にも使われます。
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アーユルヴェーダオイルとリラクゼーションについて
アーユルヴェーダオイルは、リラクゼーション効果があることで知られています。アーユルヴェーダの伝統療法によれば、身体と心は密接に関連しており、身体のリラックスが心のリラックスにもつながるとされています。アーユルヴェーダオイルは、その天然成分から来る香りやマッサージによって、身体と心の両方をリラックスさせる効果があります。
アーユルヴェーダオイルを使用したマッサージは、身体の筋肉をほぐしたり、血液循環を促進したりすることで、リラックス効果をもたらします。特定のアーユルヴェーダオイルには、ストレスや不安を和らげる効果があるとされています。例えば、ラベンダーオイルはリラックス効果があるとされ、ストレスを軽減することができます。また、ユーカリオイルは呼吸を促進し身体の緊張を緩和する効果があります。このように種類によって異なる効果があるため、自分に合ったオイルを選ぶことが重要です。
アーユルヴェーダオイルを使用したマッサージの方法
アーユルヴェーダオイルの使用方法は、様々なものがありますが、マッサージが最も一般的な使用方法です。マッサージをすることで、アーユルヴェーダオイルの成分が肌に浸透し、身体に吸収されます。また、アーユルヴェーダオイルは、アロマテラピーとしても使用されます。アロマテラピーは、香りによる心身の癒しを目的とするもので、アーユルヴェーダオイルの香りは、リラックス効果をもたらします。
アーユルヴェーダオイルを使用したマッサージは、健康増進やリラクゼーションのために効果的です。
アーユルヴェーダオイルを使用したマッサージの基本的な方法は
1.オイルの選択
最初に、使用するアーユルヴェーダオイルを選択します。アーユルヴェーダオイルには肌の質や健康状態に応じて選択する必要があります。例えば、ドライスキンにはスウィートアーモンドオイルが適しています。
2.オイルの温め
アーユルヴェーダオイルは、肌に浸透しやすくするために使用する前に温める必要があります。温める方法は簡単に電子レンジで温めるか湯煎で温めることができます。
3.マッサージの準備
マッサージの前に部屋を暖かくしリラックスできる環境を整えます。また、服装はゆったりとしたものを選び髪を結んで顔を露出するようにします。
4.マッサージの開始
オイルを手に取り、優しく温めたオイルを肌に塗ります。始める前に、少量のオイルを肌に塗ってアレルギー反応が出ないか確認(パッチテスト)してください。マッサージをする部位は、足、背中、腕、顔などです。マッサージは、手の平や指、指先を使い、優しく揉んだり、なでたり軽く叩いたりするように行うとよいでしょう。
5.最後に
マッサージが終わったら、余分なオイルをタオルで拭き取りシャワーを浴びるかぬるま湯で洗い流しましょう。
まとめ
アーユルヴェーダオイルはエステサロンやリラクゼーションサロンにも適しており、おすすめの施術オイルです。お客様にとって、プロのマッサージセラピストによる施術だからこそ、より効果的で完全なリラクゼーション効果を得ることができます。